卒論指導

1. 国語学・国文学研究室の共通規定

・A4の判型に、40字×30行の書式で印字。国文学は原則として縦書き。

・本文字数は36,000字〜42,000字(上記判型で30〜35ページ)。

・本文の前に、1,000字程度の要旨を付す。

・表紙に、題目・専門分野・入学年度・学生番号・氏名・提出年月を記す。

2. 岡田研究室での執筆・指導方針

・学生自身が考えたテーマから、細分化された3点の各論課題を設定します。

・それぞれの各論課題について、10,000〜12,000字(8〜10ページ)の論文を執筆します。

・執筆した論文1篇を1章分とみなし、全3章+序章(はじめに)&終章(おわりに)で全体を構成します。

・指導は、個別の面談および論文指導のほか、中古分野全体での進捗報告会を随時行います。

3. 執筆スケジュール

1. 指導教員選定【〜4月】

執筆したい分野に応じて指導教員を選びます。中古文学で執筆希望の人は、なるべく早めに岡田まで連絡してください。

2. テーマ設定【4月】

各自の自由な関心に基づいて、卒論全体のテーマ(問い)を設定します。

3. 各論課題設定【4月】

面談を通して、全体のテーマから細分化される問題点を導き、各論課題を3点設定します。

4. 卒論作成構想書【4月】

国語学・国文学研究室の規定で、4月末に提出します。テーマ、現在の構想、今後の作業予定、参考文献を、A4判1枚にまとめます。

5. 論文①執筆【5月〜7月】

各論課題の1点目について、7月末までに論文草稿を執筆します(調査2ヶ月+執筆1ヶ月)。

6. 卒論作成計画書【7月】

国語学・国文学研究室の規定で、7月末に提出します。目次、概要、現在までの作業成果、今後の作業予定、参考文献を、A4判4枚程度にまとめます。

7. 論文②執筆【8月〜10月】

各論課題の2点目について、9月末までに論文草稿を執筆します(調査1.5ヶ月+執筆0.5ヶ月)。

8. 中間発表会【10月】

国語学・国文学研究室の規定で、10月中旬に開催します。各自10分程度の持ち時間で発表し、10分程度の質疑応答を行います。

9. 題目届【10〜11月】

11月末までに提出します。これ以降、題目は副題の追加を除いて一切変更できません。万一の路線修正に備えて、やや広めの題目を提出することが多くみられます。

10. 論文③執筆【10月〜12月】

各論課題の3点目について、12月中旬までに論文草稿を執筆します(調査1.5ヶ月+執筆0.5ヶ月)。

11. 推敲・序章終章執筆12月】

完成した3篇の論文草稿を推敲し、全体の統一を図った後、序章・終章を執筆して決定稿を作成します。

12. 提出【12月〜1月】

1月初頭が提出締切です。万一の事態に備えて、締め切り日の数日前までには提出を済ませることが望ましいです。提出後、2月中旬に最終試験(口頭試問)を行います。

4. 過去の指導卒業論文

【2024年度】


【2023年度】

・『古今和歌集』の比喩表現

・歌語「松風」の変遷

・「虫めづる姫君」考

・『源氏物語』花散里論

・柿本人麻呂「あしひきの」歌論

・三代集における「風物観」


【2022年度】

・『源氏物語』における女性の植物呼称と人物像の対応

・紫式部考

・『とりかへばや物語』人物考

・『とりかへばや物語』の後代受容

・『平家物語』における巴の登場意義


【2021年度】

・源氏物語における墨染の美

・『源氏物語』における女君の色彩

・『落窪物語』におけるあこきについて