大学院指導
1. 岡田研究室での指導方針
・各年度につき2件程度の研究成果を公表し、業績(口頭発表・論文)を積むことが基本方針です。
・修士課程では、4件程度の業績(学術誌掲載不問)をもって修士論文を構成します。
・博士後期課程では、7件以上の業績(学術誌掲載3件以上を含む)をもって博士論文を構成します。
・博士論文の受理にあたっては、主要学会誌・著名学術誌への論文掲載があることを条件とします。
・両課程とも、希望進路を問わず標準年限での修了を前提として指導します。
2. 研究成果公表の目標スケジュール
【修士課程1年】
・口頭発表…九州大学国語国文学会(6月開催)
・論文…『語文研究』(12月発行)
【修士課程2年】
・口頭発表…西日本国語国文学会大会(9月頃開催)
・論文…『西日本国語国文学』(8月発行)
【博士後期課程】
・口頭発表…中古文学会大会(5月頃・10月頃開催)
・論文…『中古文学』(5月・10月発行)
※まずは上記を目標とし、進展に応じて以下の発表・投稿機会を活用。
・口頭発表…全国大学国語国文学会大会(6月頃・12月頃開催)、日本文学協会大会(12月開催)
・主要学会誌…『文学・語学』(4月・8月・12月発行)、『日本文学』(毎月発行)
・著名学術誌…『国語と国文学』『国語国文』(ともに毎月発行)
・その他学術誌…『國學院雜誌』(毎月発行)、『汲古』(6月・12月発行)
・その他紀要…『文献探究』(3月発行)、『古代中世文学論考』(不定期発行)
3. 学振申請
博士後期課程への進学を検討している人には、日本学術振興会特別研究員(学振)への採択を目指すよう指導します。具体的には、修士課程2年次に学振DC1、博士後期課程1年次〜2年次に学振DC2、博士後期課程3年次(学位取得見込み)〜学位取得後にPDに申請することとなります。申請時期は例年4月〜5月頃です。
※学振への採用は、研究者キャリアを築く上で大きなアドバンテージになります。日本学術振興会による2020年の調査では、DC1・DC2の採択者は、採用期間終了直後に64.5%、5年経過後に79.4%が常勤研究職・ポスドクフェローに就いています。またPDの採択者は、採用期間終了直後に82.6%、5年経過後に90%が常勤研究職・ポスドクフェローに就いています。
このほか、出産・育児のために研究を中断した若手研究者(性別不問)に向けた制度として、学振RPDがあります。博士後期課程3年次(学位取得見込み)〜学位取得後に申請することが可能です。
学振の詳細については https://www.jsps.go.jp/j-pd/index.html
学振DC1
申請の翌年度4月から博士後期課程1年次に在学する人に、毎月20万円の研究奨励金(≒給与)が支給されます。採用期間は3年間です。
また、科学研究費補助金・特別研究員奨励費の助成を受けることができ、毎年度150万円以内の研究費が交付されます。
(2021年度参考 - 人文学のみ)
応募者335名、採用者66名、採択率20.4%
学振DC2
申請の翌年度4月から博士後期課程2年次以上に在学する人に、毎月20万円の研究奨励金(≒給与)が支給されます。採用期間は2年間です。
また、科学研究費補助金・特別研究員奨励費の助成を受けることができ、毎年度150万円以内の研究費が交付されます。
(2021年度参考 - 人文学のみ)
応募者567名、採用者112名、採択率19.8%
学振PD
申請の翌年度4月時点で、博士学位取得から5年未満の人に、毎月36万2千円の研究奨励金(≒給与)が支給されます。採用期間は3年間です。
また、科学研究費補助金・特別研究員奨励費の助成を受けることができ、毎年度150万円以内の研究費が交付されます。
学振PDは、出身研究室とは別の研究室に移動することが前提となっています。希望に応じて、適切な受入研究者を紹介します。
(2021年度参考 - 人文学のみ)
応募者352名、採用者69名、採択率19.5%
学振RPD
申請の翌年度4月時点で、博士学位取得から5年未満で未就学児を育児中の人、かつ直近5年6ヶ月の間に、出産・育児のため3ヶ月以上研究活動を中断した人に、毎月36万2千円の研究奨励金(≒給与)が支給されます。採用期間は3年間です。
また、科学研究費補助金・特別研究員奨励費の助成を受けることができ、毎年度150万円以内の研究費が交付されます。
学振RPDは、出身研究室とは別の研究室に移動することが前提となっています。希望に応じて、適切な受入研究者を紹介します。
(2021年度参考 - 人文学のみ)
応募者53名、採用者14名、採択率27.2%